場/概念形成

  • 個体/集団 - Double Line
  • 「凝集」は、モラルハザードとリスク回避によって、維持が可能な集団を形成しコーシャスシフトしていくこと。これはコーシャスシフトを発生させる主因が存在することで発生する。
  • 「開放」はその力場エネルギーによって個別の判断で分散していく。

「自壊」は「パニック」に近いと思っている。「混乱」によって「場」が攪拌・霍乱され「凝集」と「開放」という状態が同時にできるのではないかと推測している。
基本的に、「中心」に回転する力場から拡がるようにして閉鎖と開放を繰り返す。これは自己成就予言が言葉として「成る」ものだろう。個人の自己成就予言によって個人から力場が微弱ながら形成され、そこにある言葉とイメージから、受け手の「感じ方」も変わってくる。「中心」に回転する力場から拡がるようにして閉鎖と開放を繰り返す。個人の自己成就予言によって個人から力場が微弱ながら形成され、そこにある言葉とイメージから受け手の「感じ方」も変わってくる。

  1. 概念が最初からあるのではなくて、言葉と感情が概念を生み出す。
  2. 前提概念で「視られるもの」を見るようになる。基底概念から情報をノードに体系化していく。
  3. 前提概念が無意識に食い込んでいれば食い込んでいるほど、それに類似した概念を吸収する率が高くなり、それは快/不快に分別され、それに類似した思考方法を採用する。
  4. 発言力、集客力、伝播力の高さに比例して概念の拡散エネルギーも大小存在する。
  5. それを受信した個体の意識内部に、その概念体系と「齟齬を起こさない状態」であれば取り込まれる。
  6. 咀嚼し、体系化つけた後、実体を上演/再現する。

身体、心などの概念体系でもおおよそこんなかんじなのだろうと思う。これを逆算していくと、何を意識して意識していないかという部分が見え、無意識部分の手がかりになる。私は、この部分が対概念への「嫌悪」に繋がっているのかもしれないと考えている。「対人間」が一番強力に力場として作用する。政治的な駆け引きなどでも、アピールすることの影響力というものに自覚的であれば、結局のところ「反撥」や「摩擦」が起こりやすいことになると知っているため、「感情」と癒着した概念を開放することに慎重的であると感じる。「画面の向こうの人間の感覚」は、圧倒的に個別でしかないのだろう。
概念を仮に分離したいと考え切り離す場合、「○○ではない」ことを自己によって記述し証明し、それが周囲によって受け入れられることが必要になる。「○○である」というのが自己に対しての「否認評価」であるからこそ、それに対して個人は、否認された言葉から、自己自らの中にそれらを見出そうとする。
「否認評価」というのは、言説に対応する否定的な観察、ものの見方、視点、距離、それら全ての事柄に対して、自己と他者との照応関係から「否定要素」を見出したものの評価だ。それは単純に「○○である」という言葉や文脈そのものではなく、類推を通した「意図」そのものから表れる「行為」や「結果」に依存する。
「否定要素」が自己に存在すると仮定した場合、パラドックスというセキュリティを通過し、自己に内在化していく基底概念から「○○である」という自己が無限に増殖していく。それがない場合、「与えられた言葉」と「事実として存在しない」というパラドックスそのものによって、他者に対しての敵意性と葛藤を内在化していく。それらを基底から解除するためには、以下のことが必要となってくるかもしれない。

  • 「○○である」と放った発言者に「○○ではない」と解除してもらう。うっかりしていたり、そのつもりがなかった、という場合は解除されやすいことで、嫌悪感も+-0になる。
  • 実際に「○○ではない」ということを言行一致行為として証明する。個人の努力や能力に依存するが、発言者に解除してもらえることが望めない場合、これを実行しなければならないこともある。
  • 「○○である」と自虐ではない誇りを持っていることの証明である。これは、異文化に対しての感情癒着があるけれども、自文化圏に属している限りでは安心できる方法である。
  • 「○○である」という発言者こそ「○○である」、ということの行為証明。これは「呪返し」とも似ていて、ミイラとりがミイラ*1になる。使用は各自判断で禁止したほうがいいと私は思う。*2もし「○○である」と放った側が実際、○○でなかった場合、「敵意」と「呪」はそのまま自分に返っていくだろう。

最終的には、「○○である」とされそれらの言葉を受けた自己は、「ある」と「ない」という0と1のどちらかに弁別し、それらのどちらかを「事実」を決定付け判断したあと、「事実」と「経験」を互いに照合する。

*1:ミイラ以上のミイラ

*2:c.f. 「○○である」という○○